木材について
当社が新築住宅で扱う木材(構造材・造作材・家具)は南九州が産地の『飫肥杉』です。
日本の杉は産地や特性で分けると20種類以上ありますが、当社が飫肥杉にこだわる理由があります。それは杉の持つ精油量です。
南九州は高温多湿のため、山林にはシロアリが かなり生息しています。その中で杉が育つにはシロアリが嫌う精油を樹木の中 に持つことが大切です。
飫肥杉はシロアリが嫌う精油を所有しています。
元々、飫肥杉は船の材料として使用されていました。
そもそもの油分が他地域の杉と比べると多いので水をはじき腐りにくいのです。
せっかくの天然の精油を排出してしまう機械乾燥された木材を構造材として用いることを当社は推奨しておりません。(現在日本で建てられているいる新築住宅の9割以上の構造材は機械乾燥されています)
機械乾燥される杉は含水率を15%以下にしていきます。これは細胞の壁を壊して細胞内の水分 、油分まで抜いてしまわないとできない数値です。
細胞を壊すことなく、木が生きている状態で乾燥させてあがげる事が大切です。
当社が推奨するのは、常温熟成庫のなかでクラシック音楽を聴かせ、熟成乾燥することによってできた『音響熟成木材』です。
常温管理された倉庫の中でクラシック音楽の波動によって水を抜いていきます。
そこで熟成される杉の細胞は壊れることなく、油分も残っておりますので、時を重ねるごとににツヤが出てきます。私たちはそれを経年美化といいます。
完成してお引き渡しをするときが、美しさのピークではなく始まりです。
年を重ねるごとに美しさが増していく木材、それが音響熟成木材です。